
スポット清掃とは?ロボット掃除機を活用した3つのスマート化戦略
2025.08.15
目次
清掃業務は、オフィスや店舗、施設の建物の美観と衛生環境の維持・向上を支える重要な作業です。一口に清掃といってもさまざまな業務があり、それぞれ異なる役割を担っています。
今回は、清掃業務の中でも少し特殊な位置付けとなる「スポット清掃」に焦点を当て、内容や費用、重要性を解説します。今後の課題となるポイントとその解決策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
スポット清掃とは

まず、スポット清掃とはどのような作業なのかを説明します。
スポット清掃の定義
「スポット清掃」とは、特定箇所を重点的に掃除する作業です。日常清掃・定期清掃・特別清掃・巡回清掃と並ぶオフィスや店舗、施設の清掃作業の一種であり、主に専門業者のサービスとして提供されます。「スポットクリーニング」「臨時清掃」「部分清掃」などとも呼ばれ、定期的・継続的ではなく、必要に応じて単発で実施されるのが特徴です。
スポット清掃の作業範囲
スポット清掃の作業内容には、以下のようなものがあります。
- フロアカーペットの洗浄
- 照明器具の清掃
- 窓ガラスの清掃
- フロア床のワックスがけ
- エアコン洗浄
- トイレの尿石除去
- 給湯室シンクの水垢・カビ除去
- オフィスビルの鳥害対策
清掃内容は多岐に渡りますが、いずれも定常的な頻度の清掃ではなく、あくまでも単発で、作業範囲も重点的です。
スポット清掃とほかの清掃作業との違い

次に、スポット清掃とその他の清掃作業との違いをみていきましょう。
日常清掃との違い
「日常清掃」とは、日常的な汚れの除去を目的とする日々の清掃作業です。毎日もしくは数日に1回という短いスパンで定期的に行われるという点において、スポット清掃とは異なります。
定期清掃との違い
「定期清掃」とは、日常清掃では落としきれない汚れを除去する専門的な清掃作業です。スポット清掃と定期清掃は、作業内容だけみると定期清掃と重複していますが、大きな違いは頻度にあります。継続性のないスポット清掃とは異なり、定期清掃はその名のとおり月1回〜数回など、定期的なスパンで行われる作業です。
特別清掃との違い
「特別清掃」とは、日常清掃や定期清掃ではまかなえない強力な汚れの清掃や、特殊環境下の衛生管理として、年1回〜数回行われる清掃作業を指します。定期清掃より、実施のスパンが長いことが特徴です。年に数回行うという特徴をみるとスポット清掃と似ていますが、特別清掃は汚れ具合に関係なく、定期的に行われるという点が異なります。
巡回清掃との違い
「巡回清掃」とは、オフィスや施設の建物における共用部分の清掃作業です。清掃を行う範囲や内容は、日常清掃に近い性質を持ちます。巡回清掃では、週に1〜数回を目安に業者が決まった場所を定期的に巡回する点が、単発のスポット清掃とは異なるポイントです。
スポット清掃の費用相場

スポット清掃の費用相場は、清掃箇所や内容、業者にもよりますが、主に以下の金額が目安です。
- フロア・カーペット清掃:20,000円〜/100m2あたり
- ワックスがけ:50,000円〜/100m2あたり
- ワックス剥離洗浄:100,000円〜/100m2あたり
- オフィス家具清掃:3,000円〜/1台あたり
- トイレ:5,000円〜/1基あたり
- エアコン:20,000円〜/1箇所あたり
- 窓ガラス:3,000円〜/1枚あたり
- 給湯室:5,000円〜/1箇所あたり
- 厨房:15,000円〜/1箇所あたり
明らかに安い料金設定になっている場合は、作業範囲が限定的でオプション追加が必要になったり、損害賠償保険に未加入だったりなどの恐れがあるので注意しましょう。費用の多寡だけではなく、信頼性とコストパフォーマンスをみて判断することが大切です。
スポット清掃の3つのメリット

続いて、スポット清掃を行うメリットを3つの視点からみていきましょう。
衛生環境が保てる
スポット清掃では、特定の箇所をその汚れ具合に合わせて重点的に掃除します。日常清掃や定期清掃といった定常的な清掃では落としきれない汚れを必要に応じてカバーすることで、衛生環境の維持・向上が可能です。
状況に応じて柔軟に対応できる
スポット清掃を取り入れることで、汚れ具合に応じた柔軟な清掃作業が実現します。急な来客やイベント、建物への入退去、感染症の流行などの突発的な清掃ニーズにも対応しやすく、常に清潔なオフィス環境が保てるでしょう。
定期的な清掃のコスト削減につながる
定期清掃や特別清掃は、汚れ具合に関係なく内容・範囲とも大掛かりな作業になることが多く、その分費用も大きくなりがちです。汚れやすい箇所をあらかじめスポット清掃で重点的にきれいにしておくことで、定期清掃や特別清掃のコストや頻度を抑えることにもつながります。
これからのスポット清掃の課題

スポット清掃における今後の最大の課題といえるのは「コスト削減」です。スポット清掃は基本的に外注するケースが多く、実施する回数が増えるほどコストがかさみます。また、清掃業者によって作業の品質が異なるため、専門性を踏まえた慎重な選定が必要です。
しかし視点を変えてみると、スポット清掃の実施によって業者のスキルが見極められるため、外注先の選定判断の目安にもなるでしょう。
ロボット掃除機が叶えるスポット清掃のスマート化

スポット清掃の合理化を目指すなら「業務用ロボット掃除機」の活用がおすすめです。以下では、業務用ロボット掃除機の導入効果と、スポット清掃に与える影響を解説します。
ロボット掃除機の導入効果
ロボット掃除機を活用すれば、オフィスやフロアの日常的な汚れを手軽に除去できます。汚れの蓄積やそれによる床の劣化を未然に防ぐことで、結果としてスポット清掃の範囲や頻度、費用の最小化が実現するはずです。
また、ロボットなら全自動清掃がボタン一つで完了します。従業員の業務負担の軽減にもつながり、効率的かつスマートな清掃にDXできるでしょう。
なお、こちらの記事で業務用ロボット掃除機にどのような機能が搭載されているのかを説明しているので、ぜひ併せてご覧ください。
ロボット掃除機はスポット清掃にも活用できる
ロボット掃除機には、吸引のほか、掃き掃除や拭き掃除などさまざまな清掃機能を持つ機種があります。例えば、エントランス・ロビーや給湯室、コピー機・プリンター付近など、特に汚れやすい箇所のみで稼働させれば、効率的かつ効果的な部分清掃が可能です。フロアの状況や汚れの種類に合わせてスポット的に導入することで、人の手だけではカバーしきれない清掃工程の最適化と、業務全体の効率化が実現するでしょう。また月額制のサブスクリプションとしてロボットをレンタルできるサービスを選べば、スポット清掃の外注と比べ、費用負担も最小限に抑えられます。
なお、業務用ロボット掃除機のレンタルに関する情報はこちらの記事にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
ロボット掃除機の導入効果を最大限に高めるコツ
業務用ロボット掃除機をビジネスシーンで活用するためには、以下の2点が重要です。
- 適切な機種選定
- 提供元とのパートナー体制の構築
導入するフロアの状態・状況に合わせて適切な機種を選定することで、導入効果が最大化します。例えば、広範囲の清掃には大型機種、入り組んだ場所への導入は小型機種、高層ビルにはエレベーター連携型など、適材適所で導入しましょう。
また、導入支援やアフターフォローが充実したサービスを選べば、安心して運用できます。疑問点の解消や、活用法の紹介なども受けられるため、機種ごとの魅力が最大限に発揮できるはずです。
自社に最適な業務用ロボット掃除機の選び方を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
「ROBOTI」のロボット掃除機で“定常+スポット”のハイブリッド清掃を!

日常清掃の省人化や、導入場所に応じて一部の作業をスポットまかなえる業務用ロボット掃除機をお探しなら「ROBOTI(ロボティ)」におまかせください。広範囲に対応する大型から小回りの利く小型まで、業界トップクラスの豊富なラインナップを取りそろえています。購入のほか、レンタルサービスも展開しているので、予算に応じてご検討ください。
導入の際は、機種の選定のほか、保守・運用などのアフターフォローまで一気通貫でサポートします。助成金・補助金に関する情報提供も行っていますので、お気軽にお尋ねください。
ロボットと人の手を賢く組み合わせ、定常とスポットを組み合わせたハイブリッドかつ合理的な清掃作業を実現しましょう。
まとめ
日常清掃や定期的に行う清掃作業に加え、スポット清掃をうまく組み合わせることで、清掃作業が最適化できます。スポット清掃は汚れ具合や必要に応じて実施するため、日々の丁寧な清掃で汚れの蓄積を防げば、最小限の頻度・費用に調整できるはずです。業務用ロボット掃除機を適材適所に導入して、合理的な清掃を実現させましょう。
「ROBOTI」では、業務用ロボット掃除機に関するあらゆる疑問や悩みの相談を受け付けています。導入環境や課題を踏まえ、最適な機種と導入・運用プランを提案しますので、お気軽にお問い合わせください。