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【時給100円台】配膳ロボットの価格ってどのくらい?人件費と比較した費用対効果とは

2023.05.17 (更新日:2024.01.15)

慢性的な人手不足を解消する策として注目度が高まっている配膳ロボット。しかし、そもそも初期費用はどのくらいかかるのか、スタッフを雇うよりも効果的なのかなど、価格・費用対効果についてさまざまな疑問がわいてきます。今回は初めて導入を検討されているお客様のために、配膳ロボットの費用対効果について徹底解説していきます。

【時給100円台】配膳ロボットの価格ってどのくらい?

初めて検討するお客様には、価格のイメージがつきにくい配膳ロボット。製品にもよりますが、本体価格はおおよそ150〜350万円程度。これだけを聞くと初期費用が高いと感じる方もいらっしゃるかと思います。では、配膳ロボットを時給換算するといくらになるのでしょうか。

結論からお伝えすると、配膳ロボットの費用を時給換算すると「100円台」という驚きの数値が算出されました。

計算方法は以下の通りです。
①概算の月額費用
本体価格300万円のロボットを耐用年数の5年間使用する場合、月額費用は50,000円
計算式:本体価格300万÷5年(12ヶ月×5年)=月額50,000円

②概算の時給
12時間営業の店舗で30日稼働する場合、時給約139円
計算式:①概算の月額費用 50,000円÷月の営業時間(1日12時間×30日)=時給139円

アルバイトスタッフの最低賃金は961円とされており、時給で比較すると、ロボットの方が800円程度安く済むことがわかります。

配膳ロボットの損益分岐ラインはいくら?

配膳ロボットの月額費用を50,000円とすると、スタッフ1.73時間分使用できれば配膳ロボットの費用対効果が生まれることになります。

計算式は以下の通りです。
先ほど計算した「月50,000円」という費用はスタッフ月52時間分の費用
(スタッフ全国最低賃金961円で計算)
計算式:月50,000円÷スタッフ賃金961円=月スタッフ稼働52時間分
つまりは1日であれば1.73時間

計算式:月52時間分÷営業日数30日=1日1.73時間稼働分

スタッフ一人分換算、1.73時間/日のロボットの使用、つまりは1日1.73時間分の人件費削減で配膳ロボットはお得になるといえます。

配膳ロボットの費用対効果は本当にあるの?

ここまで、配膳ロボットの費用対効果について紹介してきました。
では、配膳ロボットはスタッフを雇うよりも本当に費用削減に効果的なのでしょうか。

前提として、ロボットはスタッフ1人分の働きを担うことはできません。なぜなら、ホールスタッフは座席案内、オーダリング、配膳、バッシング、テーブルセット、除菌、お会計など多岐にわたる業務をこなしているからです。一方で、配膳ロボットのできることは配膳・下げ膳・案内くらい。ロボットはスタッフとして完全な一人分とはカウントできないのです。

改めて、配膳ロボットにできること・できないことをまとめると以下の通りです。

配膳ロボットに「できること」
  • 配膳ができる
  • 下げ膳ができる
  • 座席案内ができる
  • 販売促進・広告宣伝ができる
配膳ロボットに「できないこと」
  • オーダーは取れない
  • お会計はできない

ロボットと人間の時給を単純比較することは正直難しい点もあります。しかし、配膳ロボットにしかできないことがあるのも事実です。

配膳ロボットに「しか」できないこと
  • 最大60kgを一度に運搬
  • 1度に最大4卓への配膳
  • 最大24時間勤務(好きな時間帯に使用可)

また、ロボットはスタッフを雇うことで必要な以下の業務は発生しません。

配膳ロボットでは「不要なこと」
  • 求人コスト
  • シフト管理コスト
  • 育成コスト

配膳ロボットは疲労によるパフォーマンスへの影響はなく、シフトに対する希望・無断欠勤等もない。経営側が時間を割いたり、気を遣ったりする必要がない安定した労働力であるといえます。

このように「ロボットにしかできないこと」を加味すれば、時給100円台で配膳・下げ膳・案内ができるロボットは費用対効果がかなり高いと判断できるでしょう。コロナ禍では特に、営業時間が安定せず売り上げの見通しも立たない状態が続いていたため、人員確保のリスクを比較した結果、ロボット導入を決めた企業や店舗が数多くあります。

配膳ロボットの費用対効果を最大化するポイント

配膳ロボットは単純作業を人間よりも効率的かつ一気に実施することに長けています。そのため、単純作業はロボットにできる限り任せ、ロボットの稼働率を高めることでその費用対効果を最大化できます。

つまり、「配膳ロボットとスタッフで最適な役割分担をすること」が大切です。

例えば、配膳を全てロボットが担当し、スタッフは追加オーダー・会計・接客を担当。下げ膳をロボットが担当して店舗の回転率を上げ、そうやって捻出した時間でスタッフはお客様のご案内を担当する。

配膳ロボットの稼働率を最大化するために、スタッフのオペレーションを変更するのも効果的です。例えば、スタッフがロボットのボタンを押したら、あとはロボットに任せてスタッフはすぐに他の業務に移ったり、スタッフが他の業務をしている間にロボットを対象の場所に呼び出しすぐにバッシングできる状態にしたり。

単純作業をロボットに任せられれば、そこに割いていた時間や人員をホスピタリティの高い業務に集中させられます。
一部のお客様より「ロボットを導入することで、サービスの質が低下するのではないか?」というお声をいただくことがあります。しかし、そのような心配は不要です。ロボットは人にしかできない大切な仕事を人に集中させるため、存在しているのです。

費用対効果が”高い”施設と”低い”施設の特徴とは

今まで様々な企業・店舗が配膳ロボットを導入する上で、費用対効果を感じやすい施設と感じにくい施設があったのは事実です。具体的には、主に以下の特徴があるといえます。

費用対効果を感じやすい施設
  • 敷地面積が広い
  • 運ぶものが重い・大きい
  • 配膳・下げ膳の量・頻度が多い
  • 人手不足が深刻
費用対効果を感じにくい施設
  • 敷地面積が狭い
  • カウンター席が多い

配膳ロボットに使える補助金・助成金をご紹介

それでも、配膳ロボットの価格が導入の障壁となる方に向けて、補助金・助成金の使用についてもご紹介します。配膳ロボット導入には多数の補助金が用意されていることをご存知でしょうか。企業・店舗のデジタル化を促進するツールの初期費用を大幅に削減するためにも、補助金の活用をぜひご検討ください。

以下はロボット導入に使用できるとされる補助金の一例です。

  • 小規模事業者持続化補助金
  • ものづくり補助金
  • 事業再構築補助金

まとめ

  • 配膳ロボットは時給換算すると100円台
  • 1日1.73時間分の人件費削減で費用対効果を発揮
  • ロボットは人にはできない”パワフルな配送”が繰り返しできる一方、管理工数がかからないのが強み
  • スタッフとロボットで最適な役割分担をすることで費用対効果を最大化できる
  • 補助金・助成金を活用することで初期費用を抑えられる

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