配膳ロボット6つのメリット|導入の“効果”をご紹介します
2023.06.01 (更新日:2024.01.15)
目次
配膳ロボット6つのメリットとは
配膳ロボットは人にはできない以下のような運搬を可能とするロボットです。
●最大60kgを一度に配膳
●4卓への同時配膳
●最大24時間稼働
これらの特徴から、配膳以外にも下げ膳・運搬・広告・宣伝などの用途で活用されています。
現在飲食店を中心に導入が加速している配膳ロボットですが、導入してみないとわかりにくい6つのメリット・効果について今回はご紹介します。
①座席回転率UP
お客様がご来店しているにもかかわらず、バッシングが完了していなくてご案内できない、料理ができているのに配膳が間に合っていないなど、回転率の課題を感じている企業様は多数いらっしゃいます。そこで、ロボットがスタッフにはできない最大60kgの大容量を一度に運搬することで、お客様へのご案内スピードが向上し、売り上げへの貢献が可能です。
②従業員負担軽減
熱くて重い料理の長距離運搬など、スタッフへの負担が重い業務をロボットが担当。敷地が広い店舗では、スタッフの歩行距離の大幅な削減につながっています。結果として、女性スタッフや年配スタッフでも働きやすい環境に。スタッフの満足度が上がれば、離職者が減り、無駄な求人コスト等も発生しません。
③サービスの質UP
ルーティン業務をロボットに代替することで、スタッフは本来割くべき、接客・企画などに注力が可能。フロアにスタッフが滞在する時間が増え、プラスαのサービスへ着手できるようになります。ロボットを導入することでサービスの質が低下するのではないかという先入観も多いですが、温かみのあるサービスにスタッフが注力するために、ルーティン業務はロボットに置き換えるのも一考です。
④管理工数削減
ロボットの導入に事務作業・育成等は不要です。すぐに運用を開始でき、手がかからないという点にメリットがあります。今までスタッフ採用の難しさを感じてきた方々が、導入メリットと管理工数の少なさから総合的に判断し、ロボット導入へ踏み切る場合も見受けられます。
⑤コロナ禍の接触の軽減
配膳ロボットは感染対策の観点からも注目を集めています。特に、扉付きのロボットは衛生的な印象を与えられお客様も安心です。また、エレベーター連携機能のついたロボットでは、複数階にわたるルームサービスも可能で、スタッフとお客様が接触する機会を減らすツールとしても期待されています。
⑥広告宣伝効果
配膳ロボットは話題性も抜群です。配膳ロボットを導入した店舗ではSNSによる多くの口コミがされており、広告としての役割も期待できます。あえて子供がいるテーブルにロボットを活用することで、ファミリー層に喜ばれているというお声もいただいています。
配膳ロボット導入を促進している2つの問題
①人手不足の深刻化
日本で急速に進む少子高齢化で、そもそも労働人口が減少しています。それに加えて感染症の影響もあり追加で人を雇いにくく、サービス業を中心に慢性的な人手不足が深刻化しています。
②人件費高騰
最低賃金は10年間で204円も上昇しています。常にスタッフが3人必要な飲食店を50店舗運営するチェーンで、営業時間を10時から22時とした場合に、10年前から134,028千円、人件費が増加していることになります。
計算式:3人×204円(10年で上昇した最低賃金)×12時間(営業時間)×365日×50店舗
慢性的な人手不足にもかかわらず、人件費も高騰しており人を追加で雇いにくいという状況が、ロボットの導入を促進しています。
配膳ロボットの導入効果
配膳ロボットはもちろんスタッフ一人分の労働力になることは不可能です。スタッフは複数の業務を兼任できますが、ロボットは配膳・下げ膳等しかできず、スタッフの指示により初めて走行できるからです。
配膳ロボットは人の代替として導入されるものではありません。
導入することの本質的な効果としては、スタッフがせわしなく料理を運搬する手間を省くことで、以前よりも良質なサービスを提供できることにあるのです。
まとめ
- 配膳ロボットの6つのメリット
①座席回転率UP ②従業員の負担軽減 ③サービスの質UP ④管理工数削減 ⑤コロナ禍における接触の軽減 ⑥広告宣伝効果 - 人手不足と人件費高騰がロボット導入を促進させている
- 配膳ロボットを導入することで、スタッフが以前より良質なサービスを提供できることに本質的な価値がある。