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配膳ロボットの4つのデメリット|導入前に必見、課題の解消策をご紹介します

2023.05.18 (更新日:2024.01.15)

現在、多くの業界が直面している課題の一つである「人手不足」。
人手不足から起因して、

  • お客様が来店しているのにご案内が追いつかない「座席回転率の課題」
  • 一人のスタッフの担う身体的・精神的な負担が多い「従業員負担の課題」
  • 大事な接客に十分な時間を取れない「サービスの質の課題」

が発生しています。さらに、人件費高騰も続いており、スタッフに変わる役割として、配膳ロボット導入が加速しつつあります。

しかし、初めて配膳ロボットを導入する場合、どのようなデメリットや課題があるのか、事前に準備しておかなければならないことはなんなのか、不明点も多いのではないでしょうか。そこで今回はお客様からいただいたロボットに対する懸念事項から、それらの解消策までをご紹介します。

配膳ロボットの4つのデメリットとは?現状の課題

①床面や通路幅などの環境整備が必要では?

お客様から「配膳ロボットに興味はあるが環境の制約によって導入が難しいかもしれない」という声をいただくことがあります。例えば、フロアに段差がある・通路幅が狭いなどがそれに当たります。

解消策:まずはトライアルでチェック、それでも難しければレイアウト変更・ロボットの設定で対応

まずは、本当にロボットが稼働できないのか、実際の店舗でトライアルを実施することをおすすめします。段差については、1cm程度の凹凸、傾斜については3〜5°の斜面であれば走行可能な機種が販売されています。
それでも配送できない箇所がある場合、店舗自体の改装やレイアウト変更が必要です。しかし、店舗の改装は費用や工数もかかるため、今ある環境で運用方法を検討されるお客様がほとんど。例えば、走行が難しい場所に、簡易なスロープを設置したり、そこを除外設定してロボットが通らないようにしたりといったような工夫です。ルート調整によってそもそも通らないようにできるので、環境に対して不安事項があれば一度販売店に相談してみるのが良いでしょう。

②配膳ロボット導入のためにオペレーション変更が必要?

配膳ロボットはあくまでも物品を運ぶためのロボットです。そのため、配膳・下げ膳を完全に無人化することは不可能です。例えば、配膳前にロボットへ商品を置く作業、指示出しはスタッフが担う必要があります。それをメリットと感じるか、デメリットと感じるかは人それぞれですが、現状では完全にロボットだけで運搬を完結させることは困難です。

解消策:お客様に協力を仰ぐことでスタッフが必要な業務を減らすことはできる

ロボットは決められた業務を一気に、繰り返し実施するのに優れています。そのため、注文を受ける・料理を置く・到着したロボットから商品を取り出すなどはスタッフのサポートが必要です。

しかし、もし自動化を促進したいのであれば、お客様に理解・協力を仰ぐことはできます。例えば、配膳ロボットが到着したら、商品の受け取りをご自身で行ってもらう旨を記載したチラシをテーブルに置く店舗様もいらっしゃいます。チラシを置くことでお客様への理解を仰ぎ、スタッフがわざわざお客様につかなくても支障のない状態を築いています。

③配膳ロボットを導入することで接客の品質が落ちるのでは?

日本は質の高い接客サービスを求める傾向があります。そのため、老舗の料理店や高級ホテル・レストランなどではロボットを導入することで接客の品質が落ちるのではないか、という声も聞かれます。

解消策:ロボットとスタッフが最適な役割分担を行う

もちろんロボットは、人と同じような動き・役割を担うことはできません。人ならではの接客・柔軟性の高い業務・注文を受ける・企画するなどの業務をロボットにお願いすることは不可能です。しかし、ロボットが配膳・下げ膳・運搬などのルーティン業務を行うことで、スタッフがフロアにいる時間が増え、人ならではの業務に時間と労力を集中させられます。


ロボットを導入する際には適切な「役割分担」が重要です。店舗によっては、お客様と対面する業務は人が担い、対面しない・かつ誰にもできる(ロボットの力も借りたい)業務においてのみ、ロボットを活用するという方法がとられたりもします。実際、ロボットを導入することで接客時間を増やせた、ロボットが店舗のマスコット的存在になっているなどの反応もあり、適切に役割分担することで、接客に対する心配は解消できるでしょう。

④導入コストがかかるので、結局導入しない方が安上がりでは?

最後に、お客様から最も懸念事項としていただくのが、費用についてです。製品にもよりますが、購入の場合、約150〜350万円程度の費用がかかるため、コスト面がネックになるお客様が多いのです。費用対効果の見込みがない場合、社内的にも購入に踏み切るのは難しいでしょう。また、費用のみならず、導入の際のオペレーションの再構築、設定・操作・教育時間などの工数に対して、懸念を感じる担当者様は多いように感じます。

解消策:補助金活用・レンタル・リース契約 / トライアルの実施

まず、設置代行・操作指導をしてくれるメーカー・代理店から購入すれば、導入時にかかる工数はほとんどありません。初期設定が完了された状態で製品が引き渡されるため、すぐに運用を開始できます。運用の際には、料理をセッティングして、ボタンを押すだけで簡単に配膳ができます。

その上で、導入にかかる「費用」がネックになっているお客様は2つの方法をとられることが多いです。

1つ目は、補助金活用やレンタル・リース契約
配膳ロボットには、DX化を促進するツールとして多数の補助金が提供されています。補助金を活用することで、費用の1/2や2/3、数百万円の補助を受けられる可能性もあります。他にも、レンタル・リース契約として、スモールスタートで運用されるお客様もいらっしゃいます。

2つ目は、導入前のトライアル運用
導入前にトライアルで実際の製品を試すことで、事前に費用対効果を確かめられます。いくら話を聞いても、実際に動かしてみないと費用対効果が腑に落ちることはないでしょう。そのため、トライアルで試験導入をして、導入コストに対する効果がしっかり見いだせるのかを確認されるお客様が多数いらっしゃいます。

加えて、導入後ロボットの稼働率を高めることでその費用対効果はもちろん大きくなります。導入しても結局使われずにスタッフが対応してしまっている、ということであれば、費用対効果は悪くなるばかりです。忙しいタイミングだけロボットに配膳・下げ膳を任せるのではもったいないといえます。

アイドルタイムの運搬はロボットが担い、スタッフは他の業務に集中したり、店舗の巡回作業・誕生日配膳など、多様なシーンでロボットを稼働させることで、その稼働時間分大きな費用対効果を見いだせるでしょう。

自店舗内で、スタッフの負担になっていることや時間を割いてしまっていることをロボットにサポートさせられないか、検討してみることをお勧めします。

まとめ

①床面や通路幅などの環境整備が必要では?
解消策:トライアルで確認。スロープ設置・除外設定でルート調整を行う。

②配膳ロボット導入のためにオペレーション変更が必要?
解消策:お客様に協力を仰ぐことで自動化を促進できる。

③配膳ロボットを導入することで接客の品質が落ちるのでは?
解消策:ルーティン業務をロボットが担うことで、温かみある業務にスタッフが関われる時間を増やせる。

④導入コストがかかるので、結局導入しない方が安上がりでは?
解決策
・助成金活用、リース・レンタルによるスモールスタートで初期費用を抑える。
・トライアルを実施して費用対効果を再確認する。

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