
産業用ロボット導入の課題とは?サービスロボット市場の現状と問題点の解決策
2025.04.10
目次
産業用ロボット技術は日進月歩です。さまざまな業界で活躍するサービスロボットの開発が進められており、社会問題の解決に貢献しています。しかし、運用のためのリソースが問題点となり、導入に踏み切れないという企業も多いのではないでしょうか。
今回は、ロボット技術の進歩と市場の現状を踏まえ、導入にあたっての課題を解説します。
産業におけるロボット運用の現状

まず、産業用ロボットの歴史と、近年の需要の動向から、ビジネスシーンにおける導入・運用の現状をみていきましょう。
産業用ロボット普及の歴史的背景
産業用ロボットの開発が大々的に推進されるようになったのは、1960年代後半の高度経済成長期のことです。自動車産業用のサービスロボットを皮切りに、多彩なロボットの開発とロボティクスによるビジネスのオートメーション化が進められるようになりました。
1980年代後半になると、バブル崩壊の煽りを受け、産業用ロボットの需要は一時低下します。しかしその後も技術開発は進み、産業用ロボットの導入も普及し始めました。
今や、日本は世界一の産業用ロボット生産国となり、全体の6割弱のシェアを占めています。産業用ロボットを活用した、新規ビジネスの市場参入も増加中です。今後のさらなる社会実装へ向け、技術開発やロボットフレンドリーな環境整備、人材育成が国を挙げて推進されています。
現在のサービスロボット需要の動向
現在、さまざまな業界・業種でサービスロボットの活用が進んでいます。日経クロステックが2023年に実施した調査によると、調査対象の半数以上がすでにロボットを利用しています。
特に、製造業での産業用および屋内搬送ロボット利用の割合が多く、今後も活用が拡大する見込みです。さらに、全体の約20%が「今後利用する可能性がある」と回答していることからも、サービスロボットへのニーズや期待が大きいことが伺えます。
サービスロボット導入のメリット

企業がオフィスや現場にサービスロボットを導入することで、人手不足解消や業務効率アップ、生産効率の改善など、現代の社会問題となっている課題が解決できます。
ここでは、サービスロボット導入によって得られるメリットを3つの項目に分けてみていきましょう。
社会問題となっている人手不足が解消できる
サービスロボットを導入すれば、省人化とコストダウンが実現します。少子高齢化による慢性的な人手不足と、それに伴う個々のスタッフへの負担増加が解消できるでしょう。
固定費用である恒常的な人件費の削減にもつながり、利益率が上がる効果も期待できます。
業務効率がアップする
サービスロボットの作業品質は常に一定です。手作業のように、スキルやモチベーションなどの差によるバラつきがありません。ヒューマンエラーが減るうえ、人では難しい多様な業務の同時進行も可能です。
また、長時間にわたって稼働させ続けられるほか、危険な業務を任せられる点も、ロボットを産業の現場に導入する利点だといえます。サービスロボットを適材適所で取り入れることで、労働環境の改善や、従業員の安全性の確保にもつながるでしょう。
生産性の向上につながる
サービスロボットには、雑多なルーティンワークを一任させることが可能です。例えば、オフィスや店舗の清掃をロボットに代行させれば、その分の費用や人手が不要になり、従業員の負担が軽減します。
また、ロボットの行う作業は、人とは異なり個体差による業務の精度や品質のムラがありません。業務品質が安定し、チェックの手間が省けるため、余計なリソースを割く必要がなくなります。ルーチンワークに回していた人手や時間をコア業務に集中させられるため、生産性の向上につながるでしょう。
産業用ロボットのデメリットと解決のヒント

次に、産業用ロボットが現在抱える課題とその解決策を解説します。
技術的な課題
産業用ロボットは「SI(システムインテグレーション)」によって最適化するため、ただ導入するだけでは機能を活かしきれないかもしれません。なおSIとは、IT製品の種類やシステムを、現場のニーズや課題に合わせて最適化し、保守・運用することです。
産業用ロボットを最大限に活用するには、SI人材である「SIer(エスアイヤー:システムインテグレーター)」の存在が欠かせません。現状でリソースがない場合はSI人材の育成が求められますが、時間や費用の捻出が難しいケースもあるでしょう。その場合は、SIerの代わりとなるロボット選定・導入サポートサービスを選定することで、リソース不足が手軽に解決できます。
トラブル対策における課題
産業用ロボットをビジネス利用するにあたって重要なポイントとなるのは、トラブル対策だといえます。その理由は、作業の途中で問題が発生した場合、利益ダウンやコスト追加、信頼性の低下につながるリスクがあるためです。
したがって、産業用ロボットを導入する際は、生産課程における不良品の検出や、セキュリティ対策といったトラブルシュート機能の充実が求められます。また、すべての作業をロボットに代替するのが難しいケースを考慮すると、既存システムと手作業の連携強化も欠かせません。
安全かつ適材適所の運用を実現するには、手厚い指導サービスと保守サポートが提供されるサービスを選定することが大切です。産業の現場でサービスロボットに不具合や故障といったトラブルが発生した際も、スピーディーに対応できるので、安心して運用できます。
資金面の課題
産業用ロボットのコストの高さは、資金・人材などのリソースが不足している途上国やロボット産業の新興国での普及を妨げる要因の一つです。
一般的に、産業用ロボットの導入・運用には、機種や分野にもよりますが、小型なら数十万、大型であれば数百万円にも上る費用がかかります。高性能・最先端の技術を取り入れる場合は、数千万円規模のコストがかかるケースもあるかもしれません。そうした状況を踏まえると、シンプルな設計・操作方法のオート機能を搭載した産業用ロボットや、低価格のスペックダウン品などの開発・普及が今後の開発課題です。
また国内の中小企業においても、ロボットの動作環境の確保・維持や、運用費用が賄えず、導入が進まないという声が上がっています。とはいえ、資金面の課題は、リーズナブルな製品を豊富に取り扱うサービスを選定したり、購入ではなくレンタルを選択することで解決が可能です。くわえて、IT機器導入の際に申請できる補助金・助成金を活用すれば、費用を押さえて導入できます。
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まとめ
長い歴史の中で、目覚ましい進化を遂げてきた産業用ロボット。オフィスや現場にサービスロボットを導入することで、人手不足解消や業務効率および生産性の改善など、多くのメリットが得られます。IT人材の確保やトラブル対策などの課題もありますが、手作業とうまく組み合わせることで、運用を最適化できるでしょう。
配膳・清掃の業務用ロボットの導入を検討する際は、ぜひ一度「ROBOTI」にお問い合わせください。
[出典]/経済産業省/ロボットを取り巻く環境変化と今後の施策の方向性~ロボットによる社会変革推進計画~/https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/robot_shakaihenkaku/pdf/20190724_report_01.pdf/
[出典]/日経クロステック/ロボット「利用」「今後利用」合わせて7割、課題は人材と資金の不足/https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02766/030800006//