
業務用お掃除ロボットは吸引力で選ぶ!性能の目安となる指標と用途別おすすめ機種を紹介
2025.03.12
業務用お掃除ロボットの吸引力は、清掃のスピードや質の向上に関わるため、作業全体の効率やコストパフォーマンスを大きく左右する要素です。各社が多種多様な機種を展開する中、どの機種を選べばよいかを見極めるのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、業務用お掃除ロボットを選ぶ目安となる吸引力にスポットライトを当て、指標や構造などの基礎知識を網羅しました。また、業務用ロボットに高い吸引力が求められる理由を、オフィスや工場、飲食店といったシーン別に解説します。
高吸引力のおすすめ機種も紹介しますので、オフィスや現場にお掃除ロボットの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
お掃除ロボットの吸引力を表す指標

お掃除ロボットの吸引力を表す指標は、主に次の3点です。
- Pa
- 吸込仕事率
- ダストピックアップ率
Pa
「Pa(パスカル)」とは、お掃除ロボットをはじめとする清掃機器の、物を浮き上がらせる力(真空度)を示す単位です。一般的な掃除機は1,000Pa以上ですが、より広範囲に使用する業務用お掃除ロボットだと、使用場所の規模や床材種類によっては3,000Pa以上の吸引力が必要な場合もあります。
吸込仕事率
「吸込仕事率」とは、JIS規格で定められる吸引力の指標であり、単位は「W(ワット)」です。お掃除ロボットや掃除機は、風量も重要なため、吸引力さえ大きければ性能が優れているとは限りません。重要なのは吸引力と風量のバランスであり、それを表すのが吸込仕事率です。
なお、吸込仕事率は以下の計算式で算出できます。
●吸込仕事率(W)=真空度(Pa)×風量(立法m/分)×0.01666
家庭用掃除機の一般的な吸込仕事率は50〜300Wです。業務用で細かいごみやチリまでしっかり吸引する必要があるならm500〜600Wは必要になります。
ただし、吸込仕事率はコードにつないだ状態で測定するよう定められているため、コードレスのお掃除ロボットの吸引力はPaで表すのが一般的です。
ダストピックアップ率
「ダストピックアップ率」とは、集じん力を表す指標であり、単位は「%」です。基準や測定方法はIEC(国際電気標準会議)によって定められており、使用後の床に残ったごみやチリのうち、実際に吸い取った割合で計測します。
なお、ダストピックアップ率は主に海外の掃除機や清掃ロボットで使用される指標です。国内では、大半がPaや吸込仕事率でお掃除ロボットの吸引力が表されます。
お掃除ロボットの吸引力に影響する要素

お掃除ロボットの吸引力は、本来の性能にくわえ、次のような付属部品によっても変わります。以下では、お掃除ロボットの吸引力に影響を与える要素とその仕組みをみていきましょう。
ブラシ
お掃除ロボットに付属しているブラシの性能は、吸引力とあわせて清掃効率を大きく左右します。清掃ロボットのブラシの種類は、主に以下の3つです。
- 床ブラシ
- モーターブラシ
- タービンブラシ
お掃除ロボットでは、主に回転式で集じん力の高いモーターブラシやタービンブラシが使用されているケースが多い傾向にあります。カーペットなどの床には繊維のすき間まで入り込むモーターブラシ、フローリングの床にはタービンブラシが最も高吸引力です。
モーター
モーターは、いわばお掃除ロボットの心臓であり、その強度が吸引力に与える影響は小さくありません。モーターの強度が高いほど吸引力も上がり、効率のよい清掃が可能になります。
エアフロー
エアフローとは、お掃除ロボットや掃除機内部の気流経路の設計のことです。優れた設計になっていれば、空気の流れがスムーズになり、吸引力が維持できる時間がより長くなります。
フィルター
フィルターとは、お掃除ロボットや掃除機で集めたごみ・チリをろ過する膜です。高性能なフィルターは、微細なごみ・チリやアレルゲンもしっかりキャッチし、目詰まりしにくいため、吸引力を妨げません。
集じん方式
掃除機やお掃除ロボットの集じん方式には、紙パック式とサイクロン式の2種類があります。
紙パック式は手入れが楽ですが、目詰まりを起こすと吸引力が落ちる恐れがあるため、定期的な交換が必要です。サイクロン式は、パーツの定期的なお手入れを要するものの、交換不要で吸引の持続力も優れます。最近は、自動収集機能付きで手間いらずのお掃除ロボットも開発されました。
バッテリー
お掃除ロボットのバッテリーは、吸引力の強さに直接関係するわけではありませんが、機体の寿命に関与します。吸引力が高いほどバッテリー消耗も早まり、寿命が短くなるためです。
ただ、寿命を気にしすぎると清掃効率や駆動時間に影響しかねません。吸引力とバッテリーのバランスのよいお掃除ロボットを選ぶことで、最適な清掃が実現できるでしょう。
吸引力の高いお掃除ロボットが必要なシーン

次のようなビジネスシーンにお掃除ロボットを導入する際は、吸引力の強い機種を選ぶことをおすすめします。
- オフィス・事務所・店舗のカーペットや異素材ミックスの床の清掃
- ビル・工場など広範囲や多層階の清掃
- 飲食店や衛生管理の徹底が不可欠な現場での清掃
オフィス・事務所・店舗のカーペットや異素材ミックスの床の清掃
オフィスや事務所、店舗にカーペットがある場合、繊維の奥に細かいごみやチリが入り込みやすいため、高い吸引力のお掃除ロボットでないときれいに取れません。また、フローリングやタイルなど、硬質な素材とカーペットなどが入り混じった床を清掃する際も、毛足の長いほうに合わせて高い吸引力が求められます。
ビル・工場など広範囲や多層階の清掃
オフィスビルといった広範囲や多層階の清掃では、吸引力が高くないと何度も巡回せねばならず、作業効率が落ちてしまいます。清掃に時間がかかるだけではなく、バッテリー寿命にも悪影響です。吸引力が高いお掃除ロボットなら、現場の広さにかかわらず性能が安定しやすいため、効果的な清掃が可能です。
飲食店や衛生管理の徹底が不可欠な現場での清掃
病院や介護施設、乳幼児の教育・保育機関など、衛生管理の徹底が求められる現場にお掃除ロボットを導入する場合は、吸引力の高さが重要となります。ダニやホコリ、動物の毛などアレルゲンとなる物質をしっかり取り除く必要があるため、吸引力が低いと対応できません。
ROBOTI推奨!対応範囲別の高吸引力お掃除ロボット3選
ここからは、ROBOTIが展開する高吸引力な3種類のお掃除ロボットを紹介します。
小範囲×強力吸引タイプ:RACLEBO slim
入り組んだスペースやオフィス家具の下まできれいに清掃したいなら「RACLEBO slim」がおすすめです。家庭用と同じ大きさで、イスの下まですいすいと潜り込めます。スリムなサイズ感ながら、性能はパワフル。目安として直径2cm(1円玉同等の大きさ)のゴミならスムーズに吸い込む強力な吸引力を備えています。

中範囲×3段階清掃タイプ:RACLEBO
ブラシ・モップ・掃き機能による3段階清掃が可能な業務用の清掃ロボットです。小型サイズなので小回りが利き、中範囲をスピーディーに清掃できる高い吸引力を誇ります。

広範囲×高コスパタイプ:KIRARA
1時間で約400~700㎡の広範囲をスピーディーに清掃できる、強力な吸引力を搭載した業務用お掃除ロボット。あらゆる床材に対応し、頑固な汚れも楽に落とせます。エレベーター連携式なので、高層ビルにあるオフィスや多層階の清掃にも対応可能です。

まとめ
業務用お掃除用ロボットは、吸引力の強さが肝心です。吸引力の測り方や選ぶポイントなどを踏まえ、自社に最適な機種を選びましょう。
「ROBOTI」では、高精度なマッピング機能や各種オート機能、管理・履歴機能などが搭載された、業務用ならではのハイグレードな吸引力のお掃除ロボットを提供しています。オフィスや現場の広さやニーズに応じて最適な機種を提案するほか、導入からアフターフォローまで万全の体制です。購入のほか、トライアルやレンタルも可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。