業務用清掃ロボット、どう選ぶ?導入を成功に導くチェックポイント 16選
2024.04.25
目次
業務用清掃ロボット、どのような観点で選ぶ?
「人手不足を解消したい」「清掃時間を短縮したい」そんなお悩みに効果的なのが、業務用清掃ロボット。自らエレベーターに乗車し、フロア間移動も自動で行う「エレベーター連携ロボット」が登場するなど、注目が高まっています。
しかし、いざ導入を検討してみると「種類が多く施設に合うロボットがわからない」「高額な投資で失敗したくない」そんなお悩みが生じるのではないでしょうか。
そこで今回は、業務用清掃ロボットの導入を検討中の担当者様向けに「求めるロボット像探し」をテーマにチェックリストをご紹介。「求めるロボット像」を明確にして、施設にあったロボット導入を目指しましょう。
※本コラムは飲食店やホテルの施設規模を想定しています。空港や超大型ショッピングモールは該当しませんので、ご注意ください。
1.使用場所
業務用清掃ロボットの導入を成功に導くには、施設の条件下で適切に稼働できるロボットを選ぶことが欠かせません。機種によって稼働条件や得意領域が異なるため、「せっかく導入したのに適切に動かない」なんて可能性も。
まずは、導入可否にも関わる「使用場所」の条件を確認していきます。
■対象施設の広さは何平米?
一般的に、70平米以下の店舗には家庭用掃除ロボットに近い「小型タイプ」が適しており、200平米以上の施設には最大清掃面積が大きい「大型タイプ」が適しているとされています。近年は、70〜200平米の店舗に適した中型タイプも登場しています。
■対象施設の通路幅は何センチ?
対象の清掃箇所の床面積が大きくても、廊下など移動経路の通路幅が狭い場合、ロボットのサイズによってはスムーズな移動・清掃が難しい可能性が。 店舗の形次第では、異なるサイズの清掃ロボットの二刀流使いを検討してもよいかもしれません。
■対象施設の床材質は?
業務用清掃ロボットの機種によって、得意とする床材が異なります。フローリングやコンクリートなどの硬くつるっとした素材か、カーペットなどの柔らかい布素材か、清掃範囲を確認しましょう。
■対象施設の段差は最大何センチ?最大傾斜は何度?
一般的にロボットが乗り越えられる段差の目安は0.5cm程度、登れる傾斜の目安は3〜5°と言われています。基準以上の凹凸や傾斜がある場合、導入自体が厳しいことも。スロープを取り付ける・対象箇所のみ人が清掃するなどの工夫が求められます。
■対象施設の障害物の多さは?
机や椅子の多い飲食店などでは「小回りがきく」「椅子の下に入り込み隅々まで清掃できる」といった機能が必要です。反対に、ホテルのロビーなど、障害物が少なく清掃範囲の広い場所では「スピーディーに広範囲を清掃できる」ことが大切です。
2.清掃スペック
続いて確認していくのは「どんな清掃機能を求めるか」。清掃場所の条件が同じでも、施設の営業時間や人手の数によって、効果的な機能が異なります。ここでは、特に重視したい機能を見定めていきましょう。
■対象施設で取り除きたい汚れはどんなもの?
小さな埃など細かいゴミをとりたい場合には掃き掃除に強いロボット、普段行っている水拭きを代替したい場合には水拭きに強いロボットが活躍します。
■ロボットにどこまで自動でやってほしい?
昨今、自動でステーションまで戻り、自ら充電を行ってくれるロボットが増えています。中には、充電と同時に洗浄水の水換えも自動で行ってくれる機種も。また、導入時に行うマッピング(清掃箇所のマップ作成)は手動で行うのが基本ですが、自動マッピング機能を備えた機種も存在しています。費用とのバランスをとりながら、ロボット管理の手間と時間を削減できる自動機能を活用していきましょう。
■対象施設で重点的に掃除したい箇所がある?
汚れにムラがある施設の場合は、全体的な清掃に加え、清掃箇所・清掃回数などをカスタマイズできる機種が適しています。
■ロボットを稼働させたい時間帯は?スタッフの状況は?
「スタッフの稼働時間は、スタッフにしかできない仕事を効率的に回して人件費をカットしたい」という場合には、予約機能付きのロボットがおすすめ。
最近の機種では、毎日定刻での清掃開始はもちろん、事前に設定した曜日・時間・指定場所のみの清掃など、複数のパターンの予約を登録することが可能です。反対に、一部の旧型の業務用清掃ロボットには予約機能の搭載がない場合もあるため、導入時にはしっかり確認したい項目です。
■ロボットの清掃状況は確認できる?
一般的な機種では、後から清掃ログを確認ができますが、ものによっては対応していない場合があるので確認が必要です。
3.エレベーター連携
最近注目度が高まっている「エレベーター連携ロボット」。従来、ロボットがフロアを跨いで清掃を行う時には、各階の清掃が完了し次第、人が次のフロアに移動させていました。しかし、エレベーター連携ロボットは自動でエレベーターに乗車しフロア間移動を行うため、清掃完了まで人の手いらず。
そんな優れもののエレベーター連携ロボットですが、施設によっては導入をおすすめしない場合も。連携機能がついたものを導入し1台で完結させるか、連携機能がついていないものを複数導入し効率的に清掃するか、確認しましょう。
■フロア数はどのくらい?
フロア数が多く、フロア間移動への課題感を抱いている施設では、エレベーター連携ロボットの活躍は間違いなし。反対に、フロア数があまり多くない施設では、高額な連携費用に対し、効果を感じにくい可能性が。施設の規模や課題感にはよりますが、3フロア以下の施設は、エレベーター連携機能のない、通常の清掃ロボットの導入でも十分かもしれません。
■全フロアに行くにはエレベーターの乗り継ぎが必要?
エレベーター連携ロボットは乗り継ぎには対応しておらず、エレベーターごとに連携費用・連携工事が必要です。そのため、全フロアを清掃するために複数のエレベーターを乗り継ぐ必要がある場合、費用が2倍になり、費用対効果を実感しにくい可能性があります。
・エレベーター連携ロボット1台を複数のエレベーターに連携させる
・エレベーターの数に合わせて連携ロボットを導入する
・エレベーター連携ではない通常のロボットを各フロアに設置し効率的に清掃を行う
上記3種類の方法から、施設・用途・費用にあった導入方法を検討しましょう。
■人とロボットをエレベーターに同乗させたい?
トラブル防止のため、エレベーター連携ロボットと人の同乗は難しい場合が多いです。中には同乗が可能な機種も存在しますが、エレベーター側にも条件が課されるため、トライアルなどで実際に確認した方がよいでしょう。
4.導入
さて、実装したいロボットが絞れても、一番不安なのが導入手続き。費用や設置期間といった条件を改めて確認していきましょう。また、導入時に求めるサポートも各社異なるため要チェックです。
■業務用清掃ロボットの導入は初めて?トライアルは必要?
「初めてのため設置や利用方法について、細かく説明してほしい」「あまり不安はないため、工数をかけずに設置してほしい」などご要望に合わせて、適切な業者を選定しましょう。本格導入前にトライアルができると安心です。
■ロボット導入にあてる予算は?
予算を明確にすることで、ロボットの機種を大幅に絞り込むことができます。目安として、100万円以下で小型・中型ロボットの導入が可能です。しかし、機種や設置条件により費用が大きく異なるため、予算の目安がない場合こそ取扱業者への早めの相談がおすすめです。
■業務用清掃ロボット導入に補助金は活用する?
清掃ロボットは補助金・助成金の対象になることがあります。地域ごとに設けられていることが多いため、自社で活用可能な補助金を知りたい方はこちらを参照してください。
https://robot.i-goods.co.jp/subsidy/
あなたの「求めるロボット像」は?
ここまで、業務用清掃ロボットに求める機能や使用場所について確認してきました。「求めるロボット像」が見えてきたところで、実際にどんなロボットが該当するのか、ROBOTIで扱っている4つのロボットの事例で見ていきましょう。
店舗が広く、予算も確保できている場合には、「KIRARA」や「PUDU CC1」がおすすめ。広範囲をスピーディーに清掃してくれるため、人手不足に対する効果が実感できるでしょう。一方で、店舗が狭い・椅子や机が多く小回りを効かせたい、予算もあまりかけない、といった場合には「RACLEBO slim」がおすすめです。バキューム機能に特化しており、障害物の下に潜り込み、隅々までゴミをとります。費用も比較的抑えられるため、店舗ごとの導入もしやすく、飲食店の開店前・閉店後の清掃などで活躍します。
そして、大型ロボット・小型ロボット双方の”いいとこどり”なのが、近年注目が高まっている中型ロボットの「RACLEBO」。導入費用は小型ロボットと大差無く、小回りを効かせつつ、埃をかき込むほか、水拭きもできる優れものです。
業務用清掃ロボットならROBOTIへご相談
今回は業務用清掃ロボット導入前に確認したい項目を参照し、「求めるロボット像」を明確にしていきました。予算など、今後検討すべき内容もおわかりいただけたのではないでしょうか。
ただ、求めるすべての機能を網羅した理想的なロボットと出会うのはなかなか難しいのが現状です。ロボット本体の額面に加え、導入費用もかかるため、費用が読みきれないのも難しいところ。
そのため、今回見えてきた「求めるロボット像」をもとに、専門家に相談するのがおすすめです。
ROBOTIは、お客様の抱える課題に対し、最も効果的なロボット運用をご提案いたします。導入までのトライアルはもちろん、充実の保守・運用サポートだから、初めての導入も安心。”いいとこどり”の中型ロボットを含めた多様なラインナップで、お客様の「求めるロボット像」を実現いたします。まずはお気軽にご相談ください。