エレベーター連携ロボットとは?連携の仕方や導入費用などを徹底解説!
2024.04.05
目次
最近よく聞くエレベーター連携ロボット。でも、エレベーター連携ってどんな仕組み?どのようなメリットがある?初期費用は?などたくさんの疑問が生じるところ。今回はそんな疑問にお答えするべく、エレベーター連携ロボットにまつわる詳細をご紹介します!
エレベーター連携ロボットとは
業務用ロボット界で最近注目が集まっている「エレベーター連携ロボット」。その名の通り、エレベーターに連携することで、フロア間の移動を完全に自動化できるロボットです。複数階での業務も、ロボットがエレベーターを自動で呼び出し、目的のフロアまで移動。人がロボットをエレベーターに乗せる作業が発生しないため、業務時間の更なる削減が期待できます。
連携方法は主に2種類。従来はエレベーターとロボットを直接連携させる工事が一般的でしたが、近年では既存のエレベーターに外部から取り付ける「通信機能付きエレベーターアダプター」を設置する方法も広がっています。
エレベーター連携ロボットの仕組み
では、エレベーター連携ロボットはどのように複数階を移動しているのでしょうか。今回は外部から取り付ける「通信機能付きエレベーターアダプター」を設置した場合を例にご説明します。
◎清掃ロボットの場合
1.清掃方法と清掃箇所を決めてロボットに指示
2.ロボットから、エレベーターに取り付けたアダプターに「〇〇号室に行きたい」と指示
3.アダプターを通じてエレベーターの制御盤に指示、ロボットがいる階にエレベーターを呼ぶ。
4.エレベーターの到着を検知し、アダプターを通してロボットに乗車指示
5.ロボット乗車、アダプターからエレベーターに目的階を指示
6.目的階にエレベーター到着、エレベーターからロボットが下車
7.ロボットは清掃へ
8.2~7を繰り返し、清掃が完了次第充電位置に帰還
◎配送ロボットの場合
1.配送物をセット、ディスプレイから配送先を指定
2.ロボットから、エレベーターに取り付けたアダプターに「〇〇号室に行きたい」と指示
3.アダプターを通じてエレベーターの制御盤に指示、ロボットがいる階にエレベーターを呼ぶ。
4.エレベーターの到着を検知後、アダプターを通してロボットに乗車指示
5.ロボット乗車、アダプターからエレベーターに目的階を指示
6.目的階にエレベーター到着、エレベーターからロボットが下車
7.配送先到着 お客様がタッチでものを取り出し
8.完了ボタンをおすと連携したタブレットに配送完了報告
9.同じ手順で充電位置に帰還
エレベーター連携ロボットの活用方法
では、エレベーター連携ロボットは、現場でどのように活用されているのでしょうか。導入がおすすめの施設も併せて、活用シーンをご紹介します。
・清掃ロボット
清掃ロボットの導入におすすめなのが、ホテル。ロボットにはセンサーがついているので、人とぶつかることはありません。夜間はもちろん、お客様が盛んに行き来するチェックイン・チェックアウトの時間でも清掃が可能です。また、清掃音が静かなロボットがほとんどのため、時間帯を気にせずに共用部の清掃が行えます。
また、清掃ロボットはフロア数の多いビルでも活躍。人がフロアを跨いだ清掃を行う場合、洗剤交換やゴミ捨てなどのオペレーションが発生しますが、ロボットなら一気に清掃を完了させ、自動でステーションに戻ります。フロアの多いビルではロボットを導入している例が少なくありませんが、ロボットの移動は人が行う傾向にあったので、その手間が減り人件費の削減にもつながります。
・配送ロボット
配送ロボットの活躍の場として代表的なのも、やはりホテル。ルームサービスの料理だけでなく、充電器やアメニティ等の貸し出し備品の配送にも多く活用されています。夜間などスタッフの少ない時間帯にも、お届けのためにフロントを空けてしまう心配がありません。また、非対面で配送を完了できるため、プライバシーの観点からお客様にも歓迎されます。
さらに配送ロボットが意外と活躍しているのが、オフィスビルや病院。多層階での資料配布や、カルテ・検体などの配送に活用されています。配送BOXの扉は自動ロックできるのでセキュリティ・衛生面ともに安心です。
また、カラオケや個室居酒屋など、ビル入居の複数フロアにまたがる施設では料理の運搬の苦労も大きく大変。オーダー用のタブレットとも連携することで、更なる効果が期待できます。
エレベーター連携ロボット導入前の、よくある不安
ここまでエレベーター連携ロボットの活用方法をご紹介してきましたが、実際の導入には様々な不安が生じるもの。そこで、実際にお客様からよくご質問いただく疑問をご紹介します。
初期費用は?着工期間は?
エレベーターとロボットを直接連携させる場合、基本的にエレベーターの工事が必要であり、一般的に100万〜1,000万円の費用がかかると言われています。また、この工事には時間がかかることが一般的です。
しかし、「通信機能付きエレベーターアダプター」を取り付ける方法は、工事費用を30万円程度に抑えられることも。工事期間も最短半日と、導入のハードルを大幅に下げてくれる嬉しい技術です。
人と同乗できる?
配送ロボット・清掃ロボットともに、基本的には人と一緒にエレベーターに乗ることができます。ロボットはエレベーターの中央に乗るよう設定されていますが、乗車に十分なスペースがあるかをセンサーで検知。乗車人数が多く、十分なスペースがないと判断した場合には、ロボットは乗り口から離れて次のエレベーターを待つよう設定されています。またお客様の快適さを優先し、常に人とロボットが同乗しないよう設定することも可能です。
※ロボットにより機能には差があります。
客室前に到着した際、お客様は気づく?
ロボットが到着したら、内線電話を通じてロボットから客室に直接電話をかける便利な機能があります。ただし設定費用がかかるため、ロボットの到着時にフロントのタブレットに通知が来るように設定し、受付スタッフから配達先のお客様へ電話する方法もおすすめです。
配送中に中身が盗まれない?
配送ロボットの多くは扉がついており、配送中はロックがかかっています。目的地に着いたらロックが解除される仕組みのため、配送中に第三者が中身を取り出すことはできません。
エレベーター連携ロボット導入をおすすめしない施設は?
エレベーター連携ロボットのメリット・デメリットについてお伝えしてきましたが、中にはせっかく導入したのにあまり効果が感じられない…という施設もあります。
1.フロア数の少ない施設
フロア数が少ない場合、多層階のビルなどに比べて元の課題感が異なるため、費用対効果を感じていただきにくい可能性があります。そのため、エレベーター連携でない通常の清掃ロボットが費用対効果の観点からしてもおすすめ。施設の形状や使用目的によっては、効果的なロボットの導入方法が異なるのです。
2.エレベーターを複数台乗り継ぐ必要のある施設
「30階に行くには10階で一度降りて、別のエレベーターに乗る必要がある」など連携設定が必要となる場合、エレベーター毎に連携する作業が発生し、割高になる可能性があります。
3.ロボットが乗ることを前提としていないエレベーターが備わっている施設
特に設置年数が経っているエレベーターでは、機能が古く外部取り付けアダプターを設置しても正常に機能しない場合があります。施設のエレベーターがロボット連携に対応しているかどうかは、事前にトライアル等で確認しておきましょう。
ROBOTIは、エレベーター連携ロボットをはじめとした業務用ロボットを種類豊富にお取扱中!
エレベーター連携ロボットの導入には不安がつきものですが、ROBOTIでは業務用ロボットの専門スタッフが徹底的にサポートします。
まずお打ち合わせを行い、お客様が抱える課題解決に最適なロボットをご提案。実際にその施設でエレベーターと連携できるか現地調査を行います。その後実証期間がスタートし、一定期間での使用で問題がなければ、そのままご導入いただけます。
ROBOTIでは「通信機能付きエレベーターアダプタ」を後付けする方法を採用しているため、工事費用を30万程度に抑え、エレベーターとロボットを直接連携する場合と比較して10分の1の価格を実現。後付け工事のみのため、工事期間も半日程度と、営業への支障を最小限に抑えています。
国内でのエレベーター連携実績も豊富で、過去には稼働中のトラブル等もないため、安全面についてもご安心いただけます。無料トライアルも随時お受付しておりますので、導入を検討されている方はぜひ一度ご相談ください。
▼失敗しない業務用ロボット選びなら ROBOTI
https://robot.i-goods.co.jp/products/
まとめ
・エレベーター連携ロボットはフロア移動も全自動。さらなる人手削減・効率アップが見込める
・他フロアにまたがるビルやホテルにおすすめ
・配送ロボットも清掃ロボットもエレベーター連携対応可能
・人との同乗はもちろん可能。乗車人数を検知し、人を優先する
・初期費用や工事期間といった導入の不安はROBOTIで解決!