飲食店の店舗クリーニングはいくらかかる?費用相場と現場でできるコスト削減術
2026.02.24
目次
飲食店の清掃は、単なる日常業務ではなく「店舗の印象」と「衛生管理」を支える重要な要素です。私たちROBOTIの担当者も現場を訪れる中で、業態や規模を問わず共通する悩みを目にしてきました。厨房では「グリストラップや排気ダクトに油がこびりつき、アルバイト任せでは取りきれない」客席では「掃除機やモップ掛けはしても、テーブルや椅子の下に黒ずみが残る」といった声が繰り返し聞かれます。
こうした現場の実態は、単に「清掃が大事」という一般論では片づけられません。実際に現場の担当者と話すと「外注費用は高いが、かといって自社スタッフに任せると仕上がりに限界がある」と悩む声が多いのが事実。特にチェーン展開の飲食店では、清掃のレベル感が店舗ごとに異なるという課題も浮き彫りになっています。
だからこそ、清掃を単なるコストとして捉えるのではなく、どこに費用をかけ、どこを効率化すべきかを見極めることが重要です。本記事では、私たちが現場で感じた課題点をもとに、飲食店クリーニングの費用相場と、無理なくコストを抑えるための工夫を解説します。
実際いくら?店舗の規模別に見るクリーニング費用の相場

クリーニング費用は、店舗の規模によって大きく変動します。小規模な飲食店と、複数店舗を展開するチェーン店などでは、年間にかかる支出の桁がまったく異なるのが現実です。ここからは、規模別に自社清掃、業者委託それぞれどの程度の費用がかかるのかを具体的に見ていきましょう。
小規模店舗(50㎡前後)
業者依頼の場合(月額):およそ3万〜5万円程度
- フロア洗浄・ワックス塗布:月1回依頼で1万〜3万円程度
- 厨房清掃:月1回依頼で2万〜4万円程度
- エアコン清掃や窓清掃は必要時に追加程度
自社清掃の場合(月額):およそ2万〜3万円程度
- 時給1,000円前後で1日1時間×20〜25日換算
- ゴミ回収やモップ掛けなど日常的な範囲はカバー可能だが、油汚れや機材清掃には限界あり
小規模店舗は自社清掃である程度対応が可能です。一方で、厨房や換気設備など専門性の高い部分は業者依頼が必要です。
中規模店舗(100㎡前後)
業者依頼の場合(月額):およそ 5万〜9万円程度
- フロア洗浄・ワックス塗布:月1回で3万円〜
- 厨房清掃:月1回で3万〜8万円程度
- エアコン清掃:年1回×複数台で換算すると月1万〜2万円程度
自社清掃の場合(月額):およそ3万5,000円〜5万円程度
- 時給1,100〜1,200円で1日1.5時間×20日換算
- 床やトイレは日常的に維持できるが、面積が広いためスタッフの負担が増加
中規模店舗では「自社清掃+定期的な業者依頼」を組み合わせるのが現実的です。
大規模店舗(200㎡以上)
業者依頼の場合(月額):およそ10万〜15万円程度
- 床清掃や厨房清掃を月1回ペースで依頼するとこの水準に
- エアコンは複数基でさらに上乗せされるケースも
自社清掃の場合(月額):およそ7万〜10万円以上
- 時給1,200円×1日3時間×20〜25日換算
- 人員を割いても広範囲の清掃には限界があり、結局業者依頼が必要になる
大規模店舗では自社対応だけでは不十分。業者を中心に据え、スタッフで補完する体制が求められます。
このように、清掃コストは、店舗の規模や依頼内容によって大きく変わります。重要なのは、「どこまでを自社で対応し、どこからを業者に任せるか」という切り分けを明確にすること。清掃を単なるコストと見るのではなく、店舗の衛生・印象・スタッフの働きやすさを支える投資と捉え、最適なバランスを設計することが求められます。
業者への清掃委託のメリット・デメリット
規模別に費用感を整理すると、清掃を自社対応だけでまかなうのは難しく、業者依頼を検討せざるを得ない状況も見えてきます。ただ、清掃委託にも良い点ばかりでは無いのが事実です。そこで、ここでは清掃委託のメリット・デメリットをそれぞれ整理していきましょう。
清掃委託の3つのメリット

1.仕上がりの質が安定する
業者は専用の機材や薬剤を用いて対応するため、厨房の油汚れやフロアの黒ずみといった頑固な汚れも短時間で除去できます。たとえば、グリストラップ清掃を自社で行うと人件費込みで半日かかるケースが多いですが、業者なら2~3時間で仕上がり、1回5万円前後で済む場合もあります。
2.人件費削減とコア業務への集中が実現
厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、日常清掃をスタッフに任せた場合、月40時間分、約48,000円の人件費が発生。(平均時給1,200円 1日2時間×月20日作業として計算)一方、小規模店舗向けの業者委託プランは月額3万円前後から契約できるケースもあり、人件費との差額約1.8万円を別の業務に充てられる計算となります。実際の金額は依頼内容やエリアによって変動しますが、概算を知るだけで費用対効果をイメージしやすくなります。
3.人手不足の解消につながる
帝国データバンクの調査によれば、正社員の人手不足を感じている企業の割合は50.8%に達しており、特に飲食・サービス業で深刻さが際立っています。こうした状況下では、自社スタッフの努力だけで日常清掃を維持するのは限界があり、業者に委託することで欠員リスクを軽減できます。人員を接客や調理といった売上に直結する業務に集中させられる点も大きなメリットです。
清掃委託の3つのデメリット

1.コストが高くなりやすい
範囲が広くなると、1回あたり10万円を超えることも。特に大型店舗やチェーン展開をしている場合、たとえば20店舗で全体清掃を一斉に行うと、単価10万円×20店舗=200万円。これを年2回実施すれば 年間400万円規模の出費 になります。中小規模の店舗であっても、厨房清掃を月1回(5万円×12か月=60万円)依頼すると、1年で100万円前後に達することもあり、長期的には経営への負担が大きくなります。
2.予約やスケジュール調整が必要
業者は繁忙期(年末年始や大型連休前など)に依頼が集中するため、希望日に予約できないケースが少なくありません。東京都のビル清掃業協会によれば、繁忙期は通常時の約1.5倍の依頼が発生しており、作業希望日の確保が難しくなるとされています。また、深夜や早朝対応を依頼する場合には20〜30%の割増料金がかかることも。「思い立った時にすぐ依頼する」といった運用は難しく、事前にスケジュールを組み立てる必要があります。
3.柔軟性に欠ける場合がある
業者清掃は契約内容に基づいて実施されるため、「今日は来客前に急いで厨房を重点的にやってほしい」といった臨機応変な依頼には対応できないことがほとんどです。特に年間契約の場合は、作業範囲や回数があらかじめ固定されるため、店舗の状況に応じた細かな調整が難しくなります。その結果、「せっかく依頼したのに必要な場所が十分にきれいになっていない」といった不満が出るケースもあります。
| 項目 | 業者委託(外注) | 自社清掃 |
|---|---|---|
| 仕上がりの質 | ◎ 専用機材・薬剤で高水準 | △ 人員スキルに左右されやすい |
| 業務効率化 | ◎ 清掃に割く時間を削減 | △ 本来業務の合間で対応が必要 |
| コスト負担 | △ 月3〜15万円以上かかるケースも | ◯人件費ベースで抑えられる |
| スケジュール | △ 繁忙期は予約困難、事前調整必須 | ◯営業時間外など柔軟に調整可 |
| 衛生基準対応 | ◎ HACCPなど高い基準もクリア | △ 設備や専門性に限界あり |
業者委託は「高品質で安定した仕上がり」「スタッフの負担軽減」が強みで、衛生基準を守るためにも有効な手段ですが、コストやスケジュールの柔軟性が課題です。一方、自社清掃は「コストを抑えやすい」「柔軟に調整できる」点が魅力ですが、仕上がりや人手不足への対応には不安が残ります。
重要なのは「二者択一」で考えるのではなく、店舗の規模や状況に合わせて、外注+自社清掃の組み合わせを設計することです。厨房や排気ダクトといった専門的な清掃は業者に任せ、フロアや日常的な汚れは自社対応する、といった切り分けが現実的で効率的な運営につながります。
クリーニング費用を抑えるポイント3選

外注と自社清掃の違いを整理すると、どちらを選んでも必ずコストが発生することがわかります。そこで重要になるのが、限られた予算の中でいかに無駄を省き、効率的に清掃体制を整えるかという視点。費用を抑える方法はいくつかありますが、現場で特に効果的とされる3つのポイントを解説します。
1.チェックシートの運用で作業を効率化!
もっとも時間と人件費がかかるのは、毎日繰り返される単純作業です。代表的なのが床のモップ掛けや水拭きで、スタッフが1日30分から1時間かけて行えば、月間で20時間以上を費やす計算になります。
こうした作業を効率化するためには、「どこを毎日行い、どこを数日に1回にするか」を明確に切り分けることが重要です。さらに、清掃チェックシートを導入して、作業ごとの頻度や担当を見える化することで、抜け漏れ防止と効率的な運用につながります。
実際に私たちROBOTIでも、飲食店向けに活用できる「掃除チェックシート」の無料テンプレートを公開しています。店舗の清掃体制を効率的に整えたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
2. 人手不足でも衛生基準を守れる体制をつくる!
飲食業界では人手不足率が6割を超えており、限られた人数で高い衛生基準を満たす仕組みづくりが重要です。おすすめは エリア担当制+写真報告。たとえば、「客席エリア担当はアルバイトA、厨房担当は社員B」と分け、清掃後にスマホで写真を撮って共有。これにより、管理者は現場にいなくても作業完了をチェックできます。さらに、HACCPに準じた清掃マニュアルをセットで配布することで、誰でも同じ基準で作業が可能になります。
3.ロボット活用で店舗の床清掃を自動化!
床の清掃は、飲食店における最も時間と手間のかかる作業のひとつです。特に客席や厨房周りの水拭き・モップ掛けは、スタッフが1日30〜60分をかけて毎日行うため、月に換算すると20〜30時間、年間では240〜360時間にもなります。人件費にすると年間30万〜50万円規模のコストがかかっている計算です。
こうした「反復作業」こそ、ロボットに任せることで大幅な効率化が可能。たとえば、ROBOTIの清掃ロボット「RACLEBO slim pro」は、高さ8.6cmのスリムモデルのため、テーブルや椅子の下にも入り込み、水拭きまで自動で対応可能です。人が手をかけにくい場所の汚れを安定して落とせるため、床の黒ずみや油汚れの蓄積を防げます。
さらに、補助金をうまく活用すれば、初期導入費用を抑えた運用も可能です。ロボットは「コスト削減」だけでなく、スタッフが本来注力すべき接客や調理に時間を振り分けられる点で、店舗経営全体のパフォーマンス改善につながるのです。
【まとめ】費用相場を把握し、自店に合った清掃体制を整えよう
飲食店の店舗クリーニングで重要なのは「外注か自社か」の二択ではなく、範囲や頻度をどう組み合わせて効率的な清掃体制を作るかという視点です。チェックシートで作業を効率化し、エリア担当制や写真報告で人手不足と衛生基準に対応。さらにロボットを活用することで日常的な床清掃を自動化するなど、複数の工夫を組み合わせることが、コスト削減と衛生維持を両立する鍵となります。
ROBOTIでは、小型清掃ロボット「RACLEBO」シリーズをはじめ、レンタルプランや補助金活用の支援、多店舗チェーンにも対応できるサポート体制を整えています。無料トライアルも実施しているため、自店に最適な導入方法の検討も可能。清掃ロボットを活用すれば、日常的な床清掃を自動化し、効率的かつ持続可能な清掃体制を構築できます。店舗の清掃にお困りの方は、ぜひROBOTIまでお問い合わせください。




























